連載記事「神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越理恵の旅行手記〜」第53回



今回ご紹介するのは神奈川県鎌倉市にあります御霊(ごりょう)神社です。ここには、私の大好きな小さな石仏があり、十五年以上前から、このお二人の笑顔に癒されたくて鎌倉に行くたびに立ち寄っています。
創建は古く平安時代後期。御祭神は、源頼朝公よりも、100年くらい古い実在の人物。桓武天皇の末裔、平氏の一門で、鎌倉党という武士団の頭領であり、鎌倉・湘南地帯を開拓した領主でもある鎌倉権五郎景政公です。ここはそのお屋敷後とされている場所。鎌倉幕府とも関係があり、先祖の元で勇敢に戦った方ということで、頼朝公もここ御霊神社にお供えものをされたと吾妻鏡(鎌倉時代に成立した日本の歴史書)にも記されています。
 景政公の命日とされる九月十八日の例祭日には、古いいでたちで、特異なお面をつけた十人衆が御神輿とともに街の中を練り歩く神奈川県指定文化財「面掛行列」という珍しい行事があり、その中に「福禄寿」のお面があることから、鎌倉・江の島の七福神巡りのコースにも入っています。
境内は撮影禁止となっていますが今回許可を得て撮影させていただきました。撮影禁止にしているのは、すぐ側を江ノ電が走ることで有名なスポットでもあるので、鉄道ファンの方々や、その他アマチュアカメラマンの方々の参拝も多く、できるだけ、一般の参拝者の方とのトラブルや事故を無くす対処とのこと。神社巡りに限らずですが、きちんとマナーを守り楽しみたいですね。今回は、お忙しい中、宮司の菊地晋介さんにお話を伺うことができました。今年の大河ドラマの舞台でもある鎌倉を訪れることがあったら、ぜひお立ち寄りください。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


御霊(ごりょう)神社

神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
■ 交通
江ノ島電鉄
長谷駅から徒歩約4分


足立区・荒川区・江戸川区・板橋区・葛飾区・北区・江東区・墨田区・台東区の産経新聞「7日間無料お試し読み」のお申し込みは
http://sankeimap.com/sankei/