連載記事「神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越梨江の旅行手記〜」第98回(最終回)

私が小学校低学年の時に両親から自分専用の御朱印帳を買ってもらってからそろそろ五〇年が経ちますが、今回は過去一テンションが爆上がりした神社をご紹介いたします。そこは埼玉県川越市にあります川越八幡宮です。川越市に御鎮座されている神社でも、神社名に「川越」という地名が使われているのは、ここ川越八幡宮だけ。私が驚いたのは、神社にたどり着いて見上げた鳥居の文字で、そこには【河越八幡宮】というなかなか珍しい私の姓があり、この河越という文字を見た時の驚きは、そのあとじわじわやってきた感動と共に、ご縁というものの太さと力強さを認識するには十分すぎる衝撃でした。神様に呼ばれるということはよく聞いていましたが、まさに今回自分でそれを体験し、言葉にできない興奮と冷静さを同時に感じることができました。平日の昼間に訪れて目にした光景は、どのシーンもとてもアットホームなもので神様の存在を肉眼で見せてもらった気がします。
川越八幡宮は、西暦二千三十年に創建千年目を迎える由緒ある古社で、この長い歴史の中で、神社の方の素晴らしいホスピタリティは継承され、地域の方に愛されて、この柔らかくあたたかい雰囲気が受け継がれてきたのだろうと想像できました。


昨年は、個人的にとても大変な一年でした。日常で出会ったさまざまな出来事は、私たちの心の在り方を鏡が映し出したもの。常に現実を冷静に受け止めて自分の軸のズレに気付き自分にできる循環の形を見つけていきたいですね。本年も読者の皆さまにとっても心のオアシスになる神社をご紹介してゆきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


川越八幡宮

埼玉県川越市南通町十九−三

■交通

東武東上線・JR川越線 川越駅東口から徒歩六分

2026年1月20日追記

著者の河越梨江ですが、令和八年一月十六日、永眠いたしました。今号で98回目、100回を目指し闘病中でしたが、もう一歩のところで願いが叶わず、とても残念に思います。しかしながら「この河越神社は書きたかった!」と、本人にとって最後の希望を叶えることが出来たことには、満足していると思います。

「私が書く内容は、自分の語りが読者の皆様に聞こえるように。」との思いで、98回にわたる連載を一度もブレを見せることなく書き続けた姿は素晴らしいと、改めて感動を覚えています。

数多くのライターが連載に行き詰まり挫折を繰り返す中、産経MAPと共に98回の連載を続けた彼女の記録は、このホームページが存在する限り掲載を続けていく予定です。

多くの読者の皆様に親しまれ「写真がきれいで癒される。」「河越さんってどんな人?」「次はどこを紹介してくれるのかが毎月楽しみ!」と言った声を、連載中は毎月のように頂きました。

物心ついた時から、両親と一緒に神社仏閣巡りをしてきました!ネタは尽きませんし、私のスタンスで神社仏閣のすばらしさを伝え残していきたいです!

彼女が面接の時に言った言葉です。その想いに応えたいと思います。

編集担当:大島克之