【荒川区】日暮里のガード下に山吹の花が咲きました ~常磐線日暮里7号線ガード下路面タイル 完成披露会~

日暮里のガード下に山吹の花が咲きました~常磐線日暮里7号線ガード下路面タイル 完成披露会~



 9月7日(木)午後3時から、常磐線ガード下に設置されたモザイクタイルの完成披露会が行われました。
 このモザイクタイルは、近隣の第一日暮里小学校、第六日暮里小学校に通う児童51名が今年の3~5月に制作したものです。山吹の花をテーマにして、169枚の小さな色つきのタイルを正方形(13枚×13枚)に並べて1人1枚ずつタイルを制作しました。当日は、代表児童による銘板の設置やデザインの指導をした東京藝術大学卒業生グループ「A+」(アプリュス)の方の講評などが行われました。
 常磐線日暮里7号線ガードは、尾久橋通りに面していて交通量も多く、以前から不法投棄や落書き等に対する防犯対策の要望がありました。これを受けて、昨年11月、ガード下に地域ゆかりの太田道灌がモズや雁の狩りをする様子を描いた壁画を制作しました。今回は、一層の景観向上と防犯対策に役立てるため、その壁画の下に地域の子どもたちが作った山吹の花をイメージしたモザイクタイルを設置しました。



【当日の様子】
 午後3時、第六日暮里小学校6年生の今野 琉華(こんの・るか)さんが、みんなで作ったモザイクタイルの完成記念として、代表して銘板を取り付けると、同じクラスの友達や参列した地元町会の方などから大きな拍手が沸き起こりました。銘板を取り付けた今野さんは、「タイルを並べるのが難しかったけど、花の形をイメージして置くように工夫しました。今日は、友達のタイルもきれいに並んでいてうれしい。」と感想を話してくれました。
 モザイクタイルの制作指導を担当した「A+」(アプリュス)の柳原絵夢氏は「制作指導しているときは、子どもたちがタイルを水平、垂直に並べるのに苦労しているように感じました。また、出来上がりのタイルが同じようなデザインができてしまうのではないかと心配していましたが、みんな違うデザインとなっていて驚いています。」と話してくれました。
 最後に、教育長をはじめ、地元町会の町会長や第六日暮里小学校の児童、先生など20名で、壁画とモザイクタイルを前に記念撮影をして終了しました。

 

【A+(アプリュス)】
 東京藝術大学卒業生のグループ。
 荒川区は、区内における芸術・文化振興のために東京藝術大学と平成20年に「芸術・文化振興のための連携にかかる合意書」を締結し、それ以来、区と藝大は様々な連携事業を行ってきました。卒業生グループ「A+」も保育園児や障がい者を対象としたワークショップなどを実施しています。
【常磐線日暮里7号線ガード下の壁画】
 28年11月、地域景観の向上と防犯対策のため、ガード両側壁面に壁画を制作しました。
東側の壁画は、モズや雁の狩りをする太田道灌を中心に、景勝地として賑わっていた道灌山の崖、遠くに見える筑波山、櫓などの風景に加え、周辺に咲いていた萩やツツジなどの花を描いています。
 また、西側の壁画は、江戸時代の秋の風物詩であった道灌山の虫聞きを題材として、松虫や鈴虫など虫の音が楽しまれていた様子を描いています。歌川広重が描いた絵では、涼しげな浴衣姿の女性らが道灌山で虫聞きを楽しむ様が描かれていることから、壁画でもそれを連想できるデザインとなっています。