今回ご紹介するのはおのころ島神社です。この可愛らしい名前の神社は、兵庫県南あわじ市にある神社で、古事記において、冒頭の国生み神話で、神々が日本の島々を作った時、最初にできた島と言われています。その場所は諸説ありますが、ここおのころ島神社もその一つです。漢字で書くと「自凝」おのころ。国生み神話では、天神から「国を整えて固めよ」と命じられたイザナギとイザナミの二神が天上の「天の浮橋」に立ち「天の沼矛」をもって大海原を掻き回し、引き上げた矛の先から滴り落ちた潮が自ら凝り固まってできた島が「おのころ島」とされ、二神はこの島に降り立ち夫婦の契りを結び国生みをしました。
御祭神は、イザナギのミコトとイザナミのミコト、と、菊理姫命(ククリヒメのミコト)。個人的に菊理姫は山の湧き水が美味しいところにいらっしゃることが多いので、海に近いこの場所でお祀りされていたことに驚きましたが一つ学びになりました。
おのころ島神社は、とても小さい神社ですが、淡路島屈指のパワースポットと呼ばれています。それは随所で私なりに感じることがありました。その一つがお守りです。日本全国の神社に参拝しますが、こんなに可愛いお守りは初めて見ました。参拝者に対するホスピタリティが嬉しいですね。対応してくださった同じ年齢くらいの巫女さんのお肌がとても綺麗だったのにも衝撃を受けました。気のいい神社は目に見えます。読者の皆様もぜひ、淡路島に行かれた際は、真っ赤な大きな鳥居をくぐりこのおのころ島神社へ参拝してみてください。
おのころ島神社
兵庫県南あわじ市榎列下幡多四一五
交通
神戸方面。徳島方面。関西空港から高速バスで榎列下車徒歩一〇分