今回ご紹介するのは新宿区早稲田にあります穴八幡宮の【一陽来復】のお守りです。江戸中期から冬至の福神祭で授与されてきたこのお守りは、金銀融通のご利益があると言われ、そのご利益を求め、現在もたくさんの方が参拝に訪れています。
この【一陽来復】のお守りは、頒布される期間とおまつりできる日、おまつりの仕方が決まっています。まず、頒布される期間ですが、毎年冬至の日から節分の日の午前九時から午後五時まで。お祀りの仕方も独特で、冬至、大晦日、節分この三日のうち自分の都合のいい日の、その日が終わる夜中の十二時(0時ちょうど)に、その年の『恵方』に、お守りの文字が向くよう、部屋の高い位置にのりで貼り付けます。お守りを授与していただく時に、説明が書かれた紙も一緒にもらえますので、それを確認しながら間違わないようにおまつりしてください。わざわざこのお守りを求めて、地方からも参拝にいらっしゃるようなので、せっかく東京にいることだし、金銀融通のご利益となれば、年に一度の祭事として人生に取り入れてみてもいいかもしれません。
今回私が穴八幡宮に参拝したのは、二月二日、節分の前日でした。大行列を想定していのですが、境内の人はまばら。本殿で、神様に名前と住所をお伝えし、私を通してたくさんの方にこのご利益が届きますようにとご挨拶してきました。東京にはまだまだご紹介したい神社仏閣がたくさんあります。コロナ禍ではありますがきちんと対策をして、お散歩がてら東京の神社仏閣を巡っています。 文・河越 理恵
穴八幡宮
新宿区早稲田二の一の十一
東京メトロ東西線早稲田駅下車3Bより徒歩五分
高田馬場駅より 都営バス学02早大正門 「馬場下町」下車すぐ