【江東区】中川船番所資料館で収蔵資料展「同潤会清砂通アパート写真展」が開催中!



6月1日(火曜日)より展示を再開した中川船番所資料館(大島9)では、収蔵資料展「同潤会清砂通アパート写真展」が開催されています。
 「同潤会アパート」は、大正12(1923)年に約10万人の死者・行方不明者を出した大災害である関東大震災が襲ったのち、財団法人同潤会により建設された耐久耐火を目的にした鉄筋コンクリート造りのアパートです。同潤会アパートは震災復興のシンボルであるとともに、全戸に電気・水道・ガスが引かれたことやそのモダンな見た目が相まって、当時の人々の憧れの住まいでもありました。
 今回の資料展示では、同潤会アパートのうち、現在の江東区白河近辺に建てられた清砂通アパートの写真を、昭和30年代のものを中心に紹介しています。展示されている写真の多くを撮影した内海三郎氏(大正13(1924)年-平成28(2016)年)は、清砂通アパートに3歳から住み、平成14(2002)年の解体に至るまで約70年を過ごしました。
 中川船番所資料館によると、生前に内海氏が写真展を開催した際に使用したパネル等について、先ごろ内海氏の親族から寄贈を受けたことにより今回の展示に至ったとのことです。資料館の職員は、「当時の住人はアパートに対する深い思い入れがあり、家というよりはひとつの町で『ふるさと』に近い場所だったと感じる」と話しました。その話のとおり、展示開始後には内海氏と同時期に清砂通りアパートで生活し、内海氏とも旧知という方が訪れたといい、近々その方からも当時の写真を譲り受けて展示を拡大する予定とのことです。

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