【北区】~室伏由佳さんらトップアスリートが小学生へ特別授業!~ 小学校で「北区キッズアスレティックス体験プログラム」開催

~室伏由佳さんらトップアスリートが小学生へ特別授業!~小学校で「北区キッズアスレティックス体験プログラム」開催


走り方のコツを指導する高橋萌木子さん

9月15日(金)、区立としま若葉小学校(豊島5-3-30、清水勝一校長)で「北区キッズアスレティックス体験プログラム」が開催され、2004年アテネ五輪女子ハンマー投代表の室伏由佳さんら3名が6年生児童50名に特別授業を行った。
これは、国際陸上競技連盟(IAAF)が子どもたちの運動能力の開発・向上を目的として実施している「キッズアスレティックス」の体験プログラムとして実施されたもの。
児童たちは、「ヴォーテックススロー」や「立ち三段跳び」など、運動の基礎である『走る・跳ぶ・投げる』を鍛えるトレーニングを体験。トップアスリートと接し、直接指導を受ける貴重なひと時を過ごした。

「キッズアスレティックス」は、オリンピック出場経験選手などの国際陸上競技連盟(IAAF)に認定されたコーチが、子どもの身体能力の基礎である「走る」「跳ぶ」「投げる」を子どもたちへ直接指導する世界共通の運動プログラム。北区でも、東京オリンピック・パラリンピックの気運醸成事業の一つとして、この体験プログラムを平成25年度から実施している。
この日、区立としま若葉小学校では、2004年アテネ五輪女子ハンマー投代表の室伏由佳さんや、2000年シドニー五輪女子走高跳代表のハニカット陽子さん、2009年世界選手権女子100m・200m・4×100mリレーに出場した現役選手の高橋萌木子さんの計3名が講師として招かれ、同校6年生の児童50名に特別授業を行った。
児童たちが体験したのは、正しい投げ方ができると音が鳴る羽根つきボールを使った「ヴォーテックススロー」や、手を振った反動で「ケン・ケン・パ」と大きく前へ跳ぶ「立ち三段跳び」、一定間隔に並べられたマーカーの間を小刻みに走り抜ける「ラダースプリント」の3種類のトレーニング。
「ヴォーテックススロー」では、思い通りの方向にボールが飛んで行かず、児童たちは悪戦苦闘していたが、室伏さんから「肘を伸ばしたまま腕を引いて、体重を後ろから前に移動させながら投げましょう」とコツを教わると、徐々にフォームが安定し、狙った的に当てることができると嬉しそうに歓声を上げた。「立ち三段跳び」では、ハニカットさんが遠くに跳ぶコツを伝授。児童らは、膝を曲げて力をため、腕の反動を利用して距離を伸ばし、より遠くへ跳びながら競い合った。「ラダースプリント」では、高橋さんから「上体をあげて腕を素早く大きく振りましょう」といったアドバイスを聞きながら、早く走れるようになるコツを学んだ。
男子児童は「運動はあまり好きじゃないけど、だんだん上達していくのが楽しいと思えた」と答えてくれた。
 室伏さんは「どんなスポーツも、初めは上手くいかないことが多い。スポーツ以外でも、これから先困難なことに直面する時がくるかもしれないので、今日の体験を、何とかやってみようという力をつけるきっかけにしてもらえれば」と思いを語った。