【北区】~シンクロナイズドスイミング五輪選手と水中ダンスを体験~ 小学校で足立夢実さんがシンクロ指導

~シンクロナイズドスイミング五輪選手と水中ダンスを体験~小学校で足立夢実さんがシンクロ指導


水中ダンス指導の様子


 9月6日(水)、区立柳田小学校(豊島2-11-20、校長:貝塚一石、児童数:159人)に、2012年ロンドン五輪のシンクロナイズドスイミング(以下、シンクロ)でチーム代表5位に入賞した足立夢実さん(所属:FLAME OF SINCERITY)らが水泳授業の特別講師として招かれた。
 小学5・6年生の児童34名は、卓越した技術で世界を相手に戦ってきた足立さんから、プールでシンクロの基本的な動作や美しく舞うポイントなど直接指導を受け、普段の水泳の授業では経験できない水中でのダンスを、トップアスリートと触れ合いながら楽しんでいた。



 足立夢実さんは、2012年ロンドン五輪でチーム代表5位に入賞したほか、最近では2017年7月に世界水泳選手権において、ミックスデュエットテクニカル・ミックスデュエットフリーでともに4位の成績を収めるなど、目覚ましい活躍をしている。また、母校である国士舘大学のシンクロ部監督も務めている。
 この日行われた水泳指導は、オリンピアンとの交流を通して、子どもたちにスポーツをすることの楽しさや喜びを感じてもらい、3年後の東京オリンピックにむけて、オリンピック教育推進を図ることを目的に行われたもの。小学5・6年生の児童は、国士舘大学シンクロ部の石田摩耶さん・齋藤日向子さんとともに同校のプールに入り、足立さんからシンクロナイズドスイミングの動作を取り入れた水中ダンスの指導を受けた。
まず、石田摩耶さん・齋藤日向子さんが児童の前で模範演技を行い、競技で実際に使用する華麗な技を披露。現役選手が水中で華麗に舞う姿に、児童は思わず見入っていた。
 次に、足立さんによる指導が始まり、最初は同競技に欠かせない「立ち泳ぎ」に挑戦。児童は、現役選手のように手足を動かすが、顔を水上に出したままうまく泳ぐことができず悪戦苦闘の様子。立ち泳ぎをしながら演技をする大変さを実感した。次に、水中での演技をきれい魅せる表現方法の指導を受けた。足立さんは、児童らに水中から勢いよく上半身を飛び出す動作や、回転しながら両腕でポーズをとる動作などを、手振りや身振りを交えて伝授。児童らは「肘をまっすぐ伸ばして」「周りと動作のタイミングを合わせましょう」などのアドバイスに真剣に耳を傾け、水しぶきを上げながら楽しそうに練習していた。
 指導が一通り終わると、最後は参加した児童全員で音楽に合わせて水中ダンスを実践。練習の時はバラバラだった動きが本番では見事にそろい、満面の笑みで喜び合う児童の姿が見られた。
 参加した小学5年生の女子児童は「水中でダンスをしたのは初めてで楽しかった。現役選手の演技を見てシンクロに興味が出たので、今度テレビでシンクロの大会が放映されていたら観たい」と話してくれた。
 足立さんは「楽しそうにダンスをする様子を見て、私も楽しい気持ちになりました。私が昔、水泳にはこんな楽しみ方もあるのかと感じたように、子ども達にも新しい発見をしてもらえたら嬉しいです」と笑顔で語った。