【江戸川区】“開設20年目で初開催” 「かいぼり大作戦」 左近川親水緑道で 10 日開催

“開設20年目で初開催” 「かいぼり大作戦」 左近川親水緑道で10日開催


左近川親水緑道の最下流にある「かいぼりの池(約2,000平米/中葛西7)」では、池の環境改善を行う「かいぼり大作戦」が10日(日)に開催されます。当日(10日)は、子どもたちや親子連れなど地域住民ら約160名が参加する予定で、生き物の“救出”と観察会が行われます。(主催:江戸川区土木部、協力:区子ども未来館、特定非営利法人えどがわエコセンター)


左近川親水緑道(延長:2,000メートル/1997年6月完成)は、かつて水路として利用されてきた左近川を活用して、「自然に近い潤いのある水辺の再生」をテーマに整備した親水空間。旧配水場の建物を活用した「新田コミュニティ会館」の前には、旧中川から水を導いて魚釣りもできる広々とした水域「かいぼりの池」を設けています。住民参加によって作られた水辺の空間づくりは高く評価され、1997年7月には「手づくり郷土賞」を受賞。散歩やジョギングコースとしても親しまれるなど地域住民の憩いの場となっています。


「かいぼり」とは、農業用の「ため池」を維持するために行われてきた日本の伝統的な管理方法。水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を捕り、天日に干して池の環境改善を目的に行います。農業目的の他、水質改善や外来生物駆除のために各地で行われており、今回の「かいぼり大作戦」では流入した泥土やごみを除去するために、1997年の開設以降初めて実施されることになりました。


当日(10日)午後1時30分過ぎから、参加者が予め水を抜いた池に入り玉網などで生き物の捕獲を開始。採取した生き物はバケツに入れ、係員が種類ごとに分けて集計します。写真やパネルなど使って水槽に入れられた生き物を子ども未来館スタッフが解説。参加者にとって、身近な環境の生態系を体験しながら学ぶ絶好の機会となります。


実施後は、上流に準備したいけすに生き物を保管。10月初旬まで池底を天日干しして、11月中旬までに溜まった泥土を除去します。次回11月18日(土)には、池に生物を戻す放流イベントを予定しています。


既に定員を大幅に上回る申し込みがあり、参加受付は締め切っております。