【荒川区】荒川区に熱い男がやってきた!松岡修造のテニスパーク

荒川区に熱い男がやってきた!松岡修造のテニスパーク

平成29年7月1日(土)午前10時50分~午後3時15分
荒川総合スポーツセンター2階 大体育室(荒川区南千住6-45-5)
主催:NHK・荒川区 後援:一般社団法人荒川区体育協会


 7月1日(土)、荒川総合スポーツセンター(区南千住6-45-5)で、NHKスポーツパーク「松岡修造のテニスパーク」が開催されました。このイベントでは、「親子クリニック」「一般クリニック」「修造にチャレンジ」「ミニトーク&お楽しみ抽選会」の4つのプログラムが行われました。



【当日の様子】
 1日、午前10時50分から始まる開会式前、梅雨の雨空にも関わらず、世代を超えて大人気のテニスプレーヤー・松岡さんを一目見ようと、3階の観覧席は多くの親子連れで賑わいました。
 午前11時から、待ちに待った「親子クリニック」が始まりました。初めに、松岡さんから「だいたい全国で言うと、小学生でテニスがある程度できる子をいろんな形で教えることが多く、親子に教えるのは久しぶりで珍しいです。僕も久しぶりなんです。だから、今日はうまくいかなくてもOK。僕の話をしっかり聞かなくてもOK。ただ、お父さんお母さんと一緒に遊ぶことが必要。これだけは守ってね。そうすれば、最後に僕とテニスができるところまでもっていってあげるから」と、子どもたちの緊張を和ませる話がありました。
 一番初めの準備運動は、脚を開いてお相撲さんのはっけよいの形になり、つま先立ちから脚を速く、速くばたばたするものです。すると「すごい。やってないのは2人しかいなかった」と、会場は笑い声に包まれました。二つ目の準備運動は、両手を前にあげ、走りながら逆手逆脚をタッチするというもの。笑顔でやっている子どもたちとは打って変わって、辛そうな表情を見せるお父さんお母さんに対し「お父さんお母さん無理しないで。肉離れするから」と、会場は一層和やかな雰囲気に包まれました。三つ目の準備運動は、2チームに分かれてスポンジボールの投げ合い。「負けた方は腕立て伏せ!」と、指導に熱が入ってきました。
 準備運動が終わると本格的にクリニック開始です。まずは、座った状態でボールを2つ使用し同時に転がして交換する・ボールを1つにして手で打ち返す・足で蹴り返すという3種類が行われました。始めのうちはなかなかうまくできなかった子どもたちも次第に慣れていき、続いて、立った状態でワンバウンドでのボール交換・手で打ち返す・足で蹴り返す・そして頭で打つと、4種類が行われ、松岡さんから「できなくていい。できなくてやっていくことで必ずできるようになっていくから」と、熱い話がありました。
 続いて、スポーツ選手の“目”の動きの重要性の説明があった後、お父さんお母さんが新聞紙を広げ、そこに子どもたちが両手をあげて走っていき、新聞紙を身体から落とさずに走るというトレーニングが行われました。このトレーニングで子どもたちは終始笑顔。走るスピードを上げ、身体のバランスをうまくコントールしながら新聞紙を身体にまとわせて走っていました。
 クリニックが始まって30分が経過すると、いよいよラケットを使用したトレーニングです。まずは、風船を使って上に打って一回転。子どもたちは打つと風船を見失い、なかなかうまくできない子が多くいました。ラケットで打ったら次は足で返す、ラケットの次は頭で返すなど、バリエーションに富んだトレーニングが行われました。風船トレーニングの最後は、1分間親子で10回以上連続で落とさないようにするというもの。松岡さんは「もし、10回以上できなかった親子は申し訳ございません。ここで終了です。なぜなら、ぜったいできるから。やるぞー!」と、声をかけました。
 休憩を入れると、親子でラケットを使ってスポンジボールを挟みゴールまで運んでいくものと、ラケットリレーを行い、最後に小さいネットを使用して打つ練習を行いました。始めはボールに当たりもしなかった子どもたちも、松岡さんが実際に手を取ってアドバイスを行い、ボールがネットを越えると、子どもたちは満面の笑みを見せていました。
 最後の記念撮影を終えると、参加した子どもたちは「すごく楽しかった」と、まだまだ元気な様子。お父さんお母さんからは「親子で楽しめました。テレビで見たように熱心で気持ちが伝わってきました。子どもに夢を持たせたいです」「普段身体を動かさない子だけど、楽しそうにやっていて良かったです」と、充実した表情を見せていました。
 松岡さんは「荒川区は笑顔が多くて、周りを明るくする文化があるのではないかという印象を受けました。スポーツの上達のコツは、うまくいった時に素直に喜ぶこと、そして自分を褒めてあげることだと思います」と、話がありました。