【北区】~大学生による区内企業の販路開拓の提案が実現!~ 産学官連携による特定健康診査受診率向上ポスターが完成

~大学生による区内企業の販路開拓の提案が実現!~
産学官連携による特定健康診査受診率向上ポスターが完成



シーキャッチを活用したポスター(高齢者を対象としたもの)



 6月16日(金)、北区・東洋大学・中外製薬株式会社の三者が連携し、特定健康診査受診率の向上を目指すポスターが完成した。
 これは、学生が商店街や中小企業と連携し、地域の魅力を発信する区のプロジェクトで実施したプレゼン大会で、街中でのポスターの周知がうまくいっていない現状に着目し、最優秀賞を受賞した東洋大学経営学部の蜂巣ゼミの提案「静電気技術を応用した疾患啓発広告案」を学生が発展させ、中外製薬株式会社の制作協力について合意を得て実現したもの。
今後、区有施設にポスターを掲示するとともに、同ゼミの学生が区内商店街や店舗等を回り、ポスター掲示の依頼、配付を行い、受診率の向上を目指す。

 区は、平成28年度から、学生が商店街や中小企業と連携し、地域の魅力を発信する「地域の魅力発信プロジェクト*1」を実施している。初年度は、商業部門・企業部門の2部門で大学生チームからのエントリーを募集し、各部門でプレゼン大会を開催。企業部門では、「ユポ・コーポレーション製の静電吸着紙を用いた商品の販路開拓」として、区内企業(株式会社 新栄プロセス社)の「シーキャッチ*2」の販路開拓をテーマとした。東洋大学経営学部の蜂巣ゼミの学生は、商店などに掲示を依頼した疾患啓発ポスターが実際にはあまり張ってもらえていない現状を、貼る手間や剥がす手間があることや、貼り付け跡などが残ることが原因ではないかと分析。そこで、壁などを傷つけずに簡単に貼ることができる静電気技術に着目し、提案した「静電気技術を応用した疾患啓発広告案」が最優秀賞を受賞した。
 その後、同ゼミが提案を発展させ、区内に本社登記のある中外製薬株式会社の制作協力について合意を得たうえで、区の特定健康診査受診率の向上を目指すポスターを作成することとなり、区も含めた三者が連携。ポスター(2種類)が完成した。
 東洋大学経営学部蜂巣ゼミで本プロジェクトの学年リーダーを務める北林美玲さん(3年生)は、「私たちは北区の中小企業の技術を人々の暮らしや社会に貢献する形で応用できないかと考えてきましたので、北区にゆかりのある中外製薬様にご協力いただいてこうしてポスターが完成したことに大きな喜びを感じます。ポスター配付を通じて北区の皆さまの健康増進に貢献するだけでなく、北区中を歩いて発見した区の魅力を積極的にTwitterやブログを通じて発信していきたいです」と語ってくれた。
 今後、区有施設にポスターを掲示するとともに、ゼミ所属の学生が区内商店街や店舗等を回り、ポスター掲示の依頼、配付を行う。区産業振興課は、「この活動を機に、大学生に区内の店舗や北区の魅力などを知ってもらい、街の活性化にもつなげていきたい」としている。

*1 大学生によるプレゼン大会「地域の魅力発信プロジェクト2016 in北区」概要
(1)参加数 両部門合わせて5大学18チームが参加(学生77名)
(2)企業部門
テーマ:「ユポ・コーポレーション製の静電吸着紙を用いた商品~㈱新栄プロセス社の「シーキャッチ」~の販路開拓」
プレゼン大会開催日:平成28年11月28日
最優秀賞:東洋大学経営学部蜂巣ゼミ「静電気技術を応用した疾患啓発広告案」
(3)商業部門
テーマ:「滝野川市場通り商店街の魅力発信」
プレゼン大会開催日:平成28年11月23日
最優秀賞:東洋大学経営学部菊池ゼミ「商店街を使った子供の「主婦体験」~滝野川をフレッシュに~」
※本提案を受け、平成29年8月19日(土)に商店街イベント開催を予定している。

*2 シーキャッチ
 ユポ・コーポレーション製の静電吸着を使用した、糊も画鋲も不要なシート。静電気の力で、ペンキ壁、ビニールクロス壁、窓ガラス、壁紙などに吸い付くように貼ることができるため、壁をきれいな状態に保つことができる商品。この販路開拓のアイデアについて、消費者目線での提案を募集した。
<参 考>
●ポスターの内容
①特定健康診査の受診率の低い40~50歳代を想定したもの
②特定健康診査の対象者の多い高齢者を対象としたもの
●掲示目標数:各6,000部(2種1セット)
●掲示依頼先(予定):区内施設、商店等