【北区】~校庭にある4段の棚田でお米づくり!~ 小学校の棚田で田植えに挑戦!

~校庭にある4段の棚田でお米づくり!~
小学校の棚田で田植えに挑戦!




 5月16日(火)、区立浮間小学校(浮間3-4-27、渋谷泰史校長)の校庭内にある棚田(たなだ)で、4年生の児童91名が田植えに挑戦した。
約50㎡のこの棚田は、児童たちで構成される「棚田づくり実行委員会」がボランティアや保護者の協力により、約5カ月かけて平成22年11月に完成させたもの。
児童は泥だらけになりながら田植えを楽しみ、農作業の大変さやお米のありがたみを肌で感じていた。
今後、児童たちは田んぼの雑草取りなどの日々の世話をし、稲の生長を観察しながら、9月中旬の稲刈りで10kg前後の収穫を目指す。収穫したお米は、おはぎにして給食で食べる予定。



 浮間小学校には、校庭に池や築山、竪穴住居、桜草庭園、菜園があり、樹木や野草、野鳥、昆虫の自然観察や植物の栽培といった環境学習を行っている。同校では、「うきま里山構想」*1をかかげており、その一環として、校庭に4段の石積みの棚田(約50㎡)を設置している。



 この棚田は、3年生から6年生の各学級2名ずつの児童で構成された「棚田づくり実行委員会」が学級の意見をもとに構想をつくり、ボランティアやおやじの会、保護者の協力のもと、約5カ月かけて平成22年11月に完成させたもので、「うきうき たな田」と命名。毎年、4年生児童は『総合的な学習の時間』授業内で、田植えや稲刈り、脱穀作業等を行い、身近な食物のありがたみや白米になるまでの過程を学ぶ。
少し汗ばむ陽気となったこの日、田植えに参加したのは、4年生児童91名。人差し指に力を入れて、根を土にしっかりと埋め込んでいくという田植えの方法をボランティアスタッフから説明された後、苗を受け取って田植えに挑戦。棚田の中に恐る恐る足を入れると「冷たい」と声をあげ、ひんやりとした泥の感触を楽しんでいる様子だった。始めは植えた苗が抜けて浮いてきてしまったり、足を取られて転んでしまったりと、初めての田植えに苦戦していたが、次第にコツをつかみ、泥が付くのも気にせず夢中になって苗を植え付けていった。
男子児童は「泥がぬめぬめして歩くのが大変だったけど、植える作業は楽しかった。この苗がお米になるなんて不思議」と笑顔で話してくれた。
今後、児童たちは田んぼの雑草取りなどの日々の世話をし、稲の生長を観察する。秋には児童やボランティアなどで作製したかかしを立て、9月中旬に稲刈りを行い、昔ながらのはさ掛けで天日干しをして、児童の手で脱穀作業も行う。10kg前後の収穫を目指し、収穫したお米は、おはぎにして食べる予定。 
なお、田んぼに使用している水は、棚田の隣にある太陽光や風力の発電を一部利用して水を循環させている池から引き込み、手作りの小川を通して池に戻る仕組みになっている。無農薬での栽培を行うなど、環境にも健康にもやさしいお米づくりを目指す。