【板橋区】「暮らしを拡げる10の筋トレ出前講座」を開催! ~ 鬼石モデルによる筋トレで、住民主体型介護予防グループ立ち上げ支援 ~

「暮らしを拡げる10の筋トレ出前講座」を開催!
~ 鬼石モデルによる筋トレで、住民主体型介護予防グループ立ち上げ支援 ~
日 時 平成29年5月16日(火) 10:00~
場 所 成増5丁目第2アパート第2集会所(板橋区成増5-19)
主 催 板橋区




【内容】
 5月16日(火)、「暮らしを拡げる10の筋トレ出前講座」が、成増5丁目第2アパート第2集会所で行われた。この出前講座は、板橋区と区西北部地域リハビリテーション支援センター(東京都保健医療公社豊島病院)、リハビリテーション支援センターの協力施設である竹川病院とが協力し、「板橋区版AIP」の一環として、今年度から開始するもので、住み慣れた地域の中で、高齢者が一緒に筋トレをすることで、地域を元気にする住民主体型の介護予防グループの立ち上げ支援を目的として、都が住民運営型介護予防の方法として推奨している「鬼石(おにし)モデル」の運動説明や体験を通じ、各地域の高齢者が「週1回、10人以上の仲間と高齢者の暮らしを拡げる10の筋トレ」を実施するグループの立ち上げに繋げていくもの。
本日(16日)、竹川病院リハビリテーション科理学療法士 可児 利明(かじ・としあき)氏(板橋区地域リハビリテーション・ネットワーク介護予防部門部長)を講師に迎え、「板橋区社会福祉協議会」が、誰でも気軽に立ち寄れる集いの場づくりのために支援している住民主体の活動の場である「福祉の森サロン」の世話人・メンバー、地域の住民など約40名が参加(最高齢は96歳の女性)して出前講座が行われた。



 出前講座では、住民主体型の介護予防についての説明のあと、体験が行われ、参加したひとりは「数年前に病気を患い、体が弱くなってしまったが、週に1回簡単な筋トレをやることで、少しでも体が強くなって、介護状態にならないようにしたい。今後、この地域でグループが立ち上がって、みんなで、この筋トレができることを楽しみにしている」と話し、意欲を見せていた。また、可児利明氏は、筋トレから、最終的には、地域コミュニティへと繋げていくことが大切と話した。
 今後、区では、出前講座(随時)、体験講座(7月、10月、1月)を実施し、事業の主旨や筋トレ方法などを説明し、趣旨に賛同した方が地域で筋トレできる場所や仲間を募り、10人程度のグループを立ち上げていただくよう取組みを進め、グループができたところで、出前講座を実施し、リハビリテーション専門職が初回の2~3回程度、地域の会場へ筋トレ指導に出向くほか、グループリーダー等が参加する合同筋トレ(年3回)、中級、上級の運動習得や運動の効果測定、グループ同士の交流なども行う予定。

【鬼石(おにし)モデル】群馬大学が開発し、旧群馬県多野郡鬼石町(現藤岡市)で実施され効果を上げた筋力トレーニングで、高齢になると難しくなる「階段を昇る、降りる、高いところの物を取る、落とした物を拾う」などの生活機能維持、改善に直結した筋力を鍛えることができ、初級、中級、上級のプログラムを1年間かけて実施する。継続して住民運営で続けることが出来、体力や状態に応じて重りを使用することで、様々な方が一緒に運動できるなどの工夫がされている。

【AIPとは】(Aging Ⅰn Place)の略で、「年を重ねても安心して住み慣れたまち(地域)に住み続けること」という意味です。(【出典】東京大学高齢社会総合研究機構「地域包括ケアのすすめ」)