~都会にある、のどかな田園風景で稲作体験~
小学生が田植えに挑戦!
5月15日(月)、区立赤羽自然観察公園(赤羽西5-2-34)内の田んぼで、区立赤羽台西小学校(赤羽台2-1-34、児童数291名、野間俊彦校長)の5年生の児童52名が田植えに挑戦した。
田んぼ周辺には、茅葺屋根の古民家や「東京の名湧水57選」にも選ばれている湧水、小川があり、小鳥のさえずりも聞こえてくる、美しい里山のような景色が広がっている。
この日、子どもたちは、田んぼの管理をしているボランティアグループ「いなほクラブ」(代表:行木均)のメンバー8人の指導のもと、泥んこになりながら、都会ではなかなか体験できない田植えを楽しんだ。
田植えを体験したのは、区立赤羽台西小学校の5年生の児童52名。これは同校の総合的な学習の一環として行われ、児童は田植えや稲刈りなど一連の稲作を体験することで、植物の成長過程や日本の食文化の代表である「米」のありがたみを学んでいく。田植えを行った田んぼは、茅葺屋根の古民家や小川、森林などがあり、小鳥のさえずりも聞こえてくる、のどかな風景が広がる赤羽自然観察公園内にあり、この田んぼの水には、「東京の名湧水57選」にも選ばれている公園内の湧水を使用している。
少し肌寒さも残ったこの日、児童たちはボランティアグループ「いなほクラブ」のメンバーから田植えの方法について説明を受けた後、いよいよ田植えに挑戦。ボランティアに手をとってもらいながら、おそるおそる片足を踏み入れる児童や、元気に田んぼに入る児童の姿が見られ、「つめたい」、「ぬるぬるしてる」と歓声を上げながら、田んぼのひんやりとした水や泥の感触を楽しんでいた。泥に足がはまって転びそうになったり、うまく苗が植えつけられなかったり、悪戦苦闘する児童の姿も見られたが、ボランティアから手取り足取りコツを教わりながら、次第に上達、田んぼ一面に苗を植え尽くした。
この日植えたのは、コシヒカリの苗。今後、児童は、田んぼの雑草取りやかかし作りを行い、9月中旬から下旬頃に稲刈りをする予定。刈りとった稲は学校に持ち帰り、天日干し、脱穀などを行い、その後、収穫祭として「いなほクラブ」のメンバーとおにぎりパーティーを行う。
田植えを体験した女子児童は「苗を一列に揃えて植えていくのが難しかったけど、感触が気持ちよかったのでもう一回やりたいです」と田植えを終えた興奮そのままに、笑顔で話してくれた。
同校の野間校長は「お米を作るという体験は、この都会の子どもたちには非常に貴重なものです。1年かけてみんなでお米を作り上げることで、食全般に対する感謝の気持ちや、様々なことに挑戦する気持ちを養うことができたら嬉しいです。」としている。