特別展「句碑にたどる江戸・江東の俳諧」芭蕉記念館で開催中(6月11日まで)
何気なく見ていた句碑で江戸時代・江東区域の俳諧に思いを馳せる♪
芭蕉記念館(常盤1)で、深川に住んでいた松尾芭蕉などの俳人や彼らの俳句に由来する句碑建立の背景を探り、江戸時代・江東区域の俳諧の思いに迫る、特別展「句碑にたどる江戸・江東の俳諧」が開催されています。
区内には、松尾芭蕉の「古池や蛙とびこむ水の音」の句碑をはじめ、区内を活動拠点としていた俳人や彼らの俳句に由来する句碑、史跡が多数あります。
松尾芭蕉が亡くなった後、門弟の嵐雪(雪門)や其角(江戸座・其角堂)の系譜を引く俳人たちを中心に、松尾芭蕉追善や俳諧流派の結束などを目的に多くの句碑を建立しました。これらの建立の背景を探ることで、今までなんとなく眺めていた句碑や史跡に隠された歴史や人々の思いを感じることができる展示となっています。
会場には、「芭蕉庵とその周辺」や「江戸座と其角堂」などの9テーマに分けて、句碑の拓本(墨によって和紙に写し取ったもの)や写真、俳諧の肖像画などが解説とともに展示されています。
松尾芭蕉門下の女性俳人・度会 園女(わたらいそのめ)が園女桜・歌仙桜と称された36株の桜を富岡八幡宮の境内に植えたことにちなみ、1931年に建立された、最晩年の渋沢 栄一が題字を書き、有志の俳句36首が刻まれた「園女歌仙桜之碑」の拓本が解説とともに展示され、石造を見ただけではわからない建立の背景を知ることができます。
また、句碑の所在地を記した地図の展示や資料が配布されており、区内のまちあるきの際に句碑を訪れてみるきっかけにもなる展示となっています。
【句碑にたどる江戸・江東の俳諧】
場所:芭蕉記念館住所:江東区常盤1-6-3
展示期間:6月11日(日曜日)まで開館時間:9時30分~17時(最終入館:16時30分まで)
休館日:第2・4月曜日(祝日の場合は翌日休館)観覧料:大人 200円(150円)小中学生 50円(30円)※カッコ内は団体料金
※障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は半額
【ミュージアムトークのご案内】展示の見どころを芭蕉記念館職員が解説します。展示が何倍も面白くなるはずです。
開催日時:5月27日(土曜日)14時~対象者:20名料金:観覧料に含む
申込開始:5月10日(水曜日)9時~申込先:芭蕉記念館 電話(03-3631-1448)または窓口(先着順)
関連ページ
・芭蕉記念館(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
説明
【芭蕉と江東区】松尾芭蕉は、延宝8(1680)年、江戸日本橋から深川(現・江東区常盤)に移り住み、同地を拠点に「わび、さび」を求める新しい俳諧活動を始めた。1981年、ゆかりの地である常盤に芭蕉の業績を残そうと、区が芭蕉記念館を設置した。
【展示テーマ】
「芭蕉庵とその周辺」・「江戸座と其角堂」・「葛飾派」・「雪門と雪中庵」・「花本社」・「春秋庵」・「亀戸の句碑」・「砂町の句碑」・「深川の句碑」