~今日は高校生が先生!高校生の説明はわかりやすかったです~
高校生が小学生にスマートフォン等の適切な使い方を教える「スマホミーティング」を実施
12日、区立第二寺島小学校(東向島四丁目30番2号 校長:江口 千穂)4年生・5年生の総合的な学習の時間の授業で、東京都が指定している情報モラル推進校の都立墨田川高等学校(東向島三丁目34番14号 校長:上村 肇)の生徒がスマートフォン等の適切な使い方を教える「スマホミーティング」を実施した。
これは、スマートフォンやSNS等の普及を受け、高校生が小学生にスマートフォンの使い方などを教えることを通じて、双方の情報モラルを高めていくことを目的としているもので、同高等学校が企画して実現。授業の内容や方法などは高校生が考えたもので、今日の授業を迎えるに当たって、準備を積み重ねてきた。本授業では、東京都が製作した補助教材「SNS東京ノート」を活用した。
午後1時35分、「スマホミーティング」がスタート。同小学校4年2組では、児童40名に対して、都立墨田川高等学校1年生の生徒26名が講師として授業を実施。スマートフォンやSNSの注意点など、小学生5~6人の7つのグループに高校生3~4人が各グループに入ってディスカッションを行いながら情報モラルを高めた。「友達に電子メールを送るときのマナー」など身近な具体例を挙げて授業を行っており、グループ内では高校生が助言をしながら、小学生のディスカッションを手助けした。小学生は「スマホやインターネットでやってはいけないことがよくわかった」「高校生の説明がわかりやすくて楽しかった。」など感想を話していた。
授業を行った高校生は「小学生の反応が思ったより良くてよかった。メールを送信するときは相手の気持ちに十分に配慮しなければならないことを改めて実感した。」と話していた。
なお、スマホミーティングは、区立第一寺島小学校(東向島一丁目16番2号 校長:近藤 幸弘)、区立第三寺島小学校(東向島六丁目8番1号 校長:中村 奈緒美)でも本日実施した。
<総合的な学習の時間について>
総合的な学習の時間は、平成10年7月に出された教育課程審議会の答申に基づいて、平成12年度に小学校から高校まで一斉にスタートした。子どもが自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどをねらいとして実施されている授業。思考力・判断力・表現力等が求められる「知識基盤社会」の時代において、ますます重要な役割を果たすものとされている。
<SNS東京ノート>
東京都教育委員会では、「SNS東京ルール」の推進の取組として、情報モラル教育補助教材「SNS東京ノート」を作成し、都内公立学校の全児童・生徒向けに配布した。情報モラルについて考える事例と、考えを書き込む欄を用意しており、教室における話し合い活動を通じて、自らのモラル意識を醸成できるのが特徴。さらに、家庭に持ち帰り、保護者等と確認し合う欄も用意。各学校が家庭との連携を図りながら指導できるようになっている。