~雨でも見られる花火をご堪能ください~向島百花園のアジサイ『墨田の花火』が見頃!
江戸時代から風光明媚な行楽地として愛されてきた向島地域にある、都立向島百花園(東向島3-18-3 藤橋 弘子・センター長)で初夏の風物詩であるガクアジサイ『墨田の花火(スミダノハナビ)』が見頃を迎えた。
『墨田の花火』は、中心部の青く小さな花(両性花)の周辺に白色の大きな花(装飾花)が咲くその姿が、夜空に開く“打ち上げ花火”を思わせることからその名が付いたといわれている。園内の池のほとりの菖蒲田と藤棚との間に1株、桑の茶屋跡に1株植えられており、現在見頃。高さ1メートル50センチほどの大きな株で、葉は楕円状で2枚が対になって生えている。同園によると、6月20日ごろまで楽しめるとのこと。
また同園では、『墨田の花火』のほか、約13品種約60本のアジサイを楽しむことができる。入園者には園内に咲くアジサイの種類と咲いている場所を案内する「紫陽花配置図」を配布しており、同園のアジサイ巡りを手助けしている。その他、さまざまな草花が咲いており、アジサイと併せて楽しむことができる。
<アジサイについて>
梅雨入り間近となり、スッキリとしない気分になりがちなこの季節に、色鮮やかな容姿で人々の心を癒すアジサイ。見ごろの時期を楽しみにしているファンも数多い。
アジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。元々は日本固有の植物で、ヤマアジサイ系統やガクアジサイ系統などに大きく区別される。ガクアジサイの花は、中心部の両性花の周りに大きな装飾花が開き、それが額縁のように見える。普段よく目にする“てまり型”の「ホンアジサイ」は、ガクアジサイから品種改良したものである。ガクアジサイは、華やかな西洋アジサイに比べ、小ぶりで清楚な容姿が特徴となっている。
■向島百花園
開園時間:午前9時~午後5時(入園は4時30分まで)
入園料:一般150円 65歳以上70円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
問合せ:電話 3611-8705 向島百花園