“台風シーズンを前に、訓練で技術を磨く”
「平成29年度 江戸川区合同水防訓練」24日実施
満潮時には海抜ゼロメートル地帯が 7 割を占め、低地帯が広がる江戸川区。本格的な台風や梅雨の時期を前に、河川の氾濫や高潮などによる水害に備えようと、水防工法などの訓練を関係機関と連携して行う「平成29年度江戸川区合同水防訓練」を24日(水)に荒川河川敷平井運動公園内(平井6丁目71番地先)で実施します。
荒川や江戸川の一級河川と東京湾に囲まれた本区では、これまで護岸整備や下水道整備などの治水事業を推進してきました。これに加え、本区を含む東京東部低地帯に位置する江東5区では「江東5区広域避難推進協議会」を発足。現在、大規模水害時における広域避難の具体化について検討を進めています。
当日(24日)の訓練は、「大型の台風と梅雨前線の停滞により、荒川上流部に400ミリを超える大雨が降った」と想定。荒川右岸堤防では漏水や越水が発生し、土のうを用いて浸水を防ぐ「月の輪工法」や「せき板工法」などの訓練を実施するほか、都内消防署で6隊しかない「小岩水難救助隊」は、人命救助を専門とする消防官らが河川に流された方の救助を行います。また、国の「荒川氾濫警戒情報」の発表を受け、区は近隣住民に向けて避難勧告を発令。区民が速やかに安全な場所へと避難できるように「えどがわメールニュース」や区公式ツイッターを利用して情報発信をする訓練も実施します。
同訓練には、江戸川・葛西・小岩消防署のほか、国土交通省江戸川河川事務所や東京都建設局第五建設事務所、警察署、災害復旧協力会社など13団体約230名が参加。実践さながらの訓練で技術を高めるとともに、関係機関との連携を強化します。
「平成29年度江戸川区合同水防訓練」
日時:平成29年5月24日(水)午前9時30分~午前11時00分予定
場所:荒川右岸河川敷 平井運動公園内(平井6丁目71番地先)
参加団体:江戸川区、江戸川・葛西・小岩消防署、江戸川・葛西・小岩消防団、国土交通省江戸川河川事務所、東京都建設局第五建設事務所、東京都下水道局東部第二下水道事務所、小松川・葛西・小岩警察署、江戸川区災害復旧協力会社など