【江戸川区】地名元の農業経験者と共に自然体験!「みんなの田んぼ」で小学生が田植え体験
日 時 平成29年5月8日(月) 午前11時頃撮影
場 所 江戸川区立東葛西スポーツ公園(東葛西9-2-1)
写 真 児童たちによる田植えの様子
内 容
区立東葛西スポーツ公園(東葛西9)の一角に作られた「みんなの田んぼ」では、今日(5 月8日)、小学生が地元の農業経験者らの協力を得ながら田植え体験を行いました。
「みんなの田んぼ」は、子どもたちの稲作体験の場として平成15年に同公園の一角220㎡に開設された田んぼ。平成17年度から近隣の小学校が社会科学習等の一環として稲作体験 を行うようになり、現在は、区立南葛西小学校・南葛西第二小学校・東葛西小学校・第四葛西 小学校の4校の児童らが米作りを行っています。
児童らの米作りをサポートするのは、「葛西さざなみ会(会長:篠原昌芳(しのはらまさよし))/74歳/南葛西2)」のメンバー。同会は、葛西地区内にある小・中学校のPTAやOBが集 まって平成3年に発足した団体で、地域のパトロールを行ったり、かつて葛西地区で盛んに行 われていた米作りや海苔づくりを地域の児童らに体験させたりする等、地域の歴史や文化を伝 える活動にも取り組みながら子どもたちの健全育成活動を推進してきました。これらの活動が 高く評価され、平成22年度には「地域づくり総務大臣表彰」を受賞。平成26年度には、同 公園での緑の愛護活動において顕著な功績が称えられ、「第25回「みどりの愛護」功労者国土 交通大臣表彰」を受賞しました。
今日(8日)、午前10時30分から行われた田植え体験には、区立南葛西小学校(南葛西5/校長:磯部 豊/在校児童数651名)の5年生103名が参加。水田周辺に集合した児童た ちは、初めに、同会の篠原会長から苗の持ち方や植え方、水田内での歩き方などを学びました。 ポイントは、苗の根に近い部分を親指、人差し指、中指の3本で持ち、水田の底に垂直に差し 込むこと。裸足になった児童たちは、ひとり5株の苗を持ち水田に入ると、早速「足が抜けな い!」、「ぬるぬるしている!」と大騒ぎ。「移動するときはつま先から入って、かかとから足を 抜いて」と会員のアドバイスを受けながら、児童たちはひざ下まで水田に浸かった足を一歩ず つ慎重に踏み進め、横一列になって一株ずつ丁寧に苗を植えました。田植え後の質疑応答では、 生育期間の手入れの仕方や収穫期、収穫量など数多くの質問が寄せられ、児童らは篠原会長の 体験談を交えた回答に真剣に耳を傾けていました。
体験を終えた佐瀬司(させ つかさ/区立南葛西小学校5年/10歳)さんは「ぐんぐん伸び ておいしいお米に育ってほしい」と笑顔で話していました。
「みんなの田んぼ」では今日、明日の二日間で計4校・約500名の児童らが田植えを体験。 約4,000株のヒメノモチ(餅米)の苗を植え、同会員が草むしりや水の調整を行いながら 児童たちの米作りをサポートします。植えた苗は9月半ばに児童たちが稲刈りを行い、12月 には同会が主催する「収穫祭」において「もちつき体験会」を行い、その場で雑煮にして振舞 われる予定です。