【北区】「北区総合水防訓練」実施

「北区総合水防訓練」実施



5月13日(土)、荒川河川敷(志茂5丁目41番先、岩淵水門野球場)で、区と区内三消防署(赤羽、王子、滝野川)の合同による水防訓練を実施した。
この訓練は、梅雨期を前に、台風・集中豪雨等により予想される水害に対し、実践的な活動要領を習熟するとともに、各関係機関との連携を図り、水防態勢の万全を図るもの。
小雨が降りしきる中、「台風が梅雨前線を刺激し、荒川がはん濫危険水位を超え、低地の住宅や地下施設へ浸水被害が発生」という想定のもと訓練を実施。北区職員や消防職員のほか、区内消防団、町会自治会など250名が参加し、越水を防止するための『積み土のう工法』などが行われた。
近年、地球温暖化に伴うゲリラ豪雨や、台風による記録的大雨などの災害の危険性が高まっており、これから迎える梅雨、台風の季節を前に、4つの河川(荒川・隅田川・新河岸川・石神井川)が通る北区では、水害への更なる備えが必要となっている。



小雨が降りしきる中、水防意識の啓発と技術の向上を目指し、5月の水防月間に合わせて実施されたこの訓練に、北区、北区内三消防署(赤羽消防署、王子消防署、滝野川消防署)、区内消防団、区内町会自治会、国土交通省荒川下流河川事務所などの250名が参加。堤防の上面に土のうを積み上げて河川の氾濫を防ぐ『積み土のう工法』では、長さ30mに渡り合計2000袋もの土のうを積み上げたほか、レジャーシートやごみ袋など身近な資機材を利用して、15分程度で屋内への浸水を防ぐことが出来る『簡易水防工法』などを実践した。
水防管理者である花川與惣太北区長が見守る中、水防服を身に纏った参加者は、スコップで土のう袋に砂を詰めたり、積み上げたりと、声を掛け合いながら連携し、迅速に作業を行った。
 区道路公園課は「消防機関との合同作業や国土交通省への応援要請などを訓練した。この成果を活かし、万全の態勢で風水害に対処していきたい。」と話している。