連載記事「神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越理恵の旅行手記〜」第50回



 おかげさまでこの連載も50回目を迎えることができました。今回は特別にスペースをたくさんとっていただいたのですが、緊急事態宣言を受け、私もじっとしていましたので、ご紹介する神社がネタ切れです。今回は、私が日頃、神社仏閣をめぐる中で参考になりそうなことを三つご紹介させていただきます。

 まず一つ目は〈日頃から小銭を貯めておくこと〉小学校一年生の私に、自分の御朱印帳を買ってくれたような、とても信心深い我が家では、日常生活の中で【お賽銭用】として、小銭をまとめていたのですが、その習慣は自然と私にも身についています。特に五円玉は「ご縁がありますように」と参拝には欠かせないものなので、日頃から集めておくのはオススメです。また、御朱印をいただくのにも小銭が必要なので百円玉も大切です。忘れもしない25年前。突然行くことになった比叡山延暦寺に参拝した時、なんと私は百円玉どころか千円札も一枚もなくて、御朱印をいただき一万円を出したことがあるのですが、その時のお坊さんにひどく怒られたことが学びとなっています。突然だったとはいえ、確かに参拝するのに小銭がないなんて失礼すぎたと今でも反省していますし、大切なことを教えて下さったお坊さんには感謝しています。余談ですが小銭は持ち歩くと重たいので、参拝の際小分けにして持つのがオススメです。神社仏閣巡りはとにかく歩くので、動きやすい服装と靴、荷物は軽いのが一番です。

 二つ目は〈マイボトルは必需品〉地方の神社を参拝すると、だいたい飲料用の清らかな御神水があり「こちらは飲料用なのでどうぞ」と書かれています。手のひらで救って飲むのも、とても甘くて美味しいのですが、私はマイボトル分もいただいています。行く先々では、レンタカー移動をするのですが、山深くなるとコンビニなども無いところあるので、結果命の水になることが多々あります。

 最後に三つ目は〈アーシングのススメ〉アーシングとは、私たちが大自然と繋がっている状態のことを言い、素手や素足で直接自然に触れることを表現した言葉です。アスファルトに囲まれて生活している私たちは日頃、スマホや電子レンジ、IH家電などの電磁波を浴び続け帯電し、身体は電気まみれです。アーシングを行うことで、電化製品のアースのように、体に溜まった余分な電磁波や静電気を体外に放出することができます。同時に大地からの自由電子(パワー)を取り込み、最高の循環をつくります。
海や山、川や土、木々などの自然エネルギーを体に取り入れることで、私たちは癒され、体の不調が改善し健康を取り戻すことができると言われています。
私は日本全国どこへ行っても、神社近くの海や川を探し、素足を海水や川に浸けたり、大地を素足で歩いたり、自然の音に耳を傾け、お花の香りを楽しみ、全身でその場を感じ緩ませています。

身体に溜まったものだけでなく、心に溜まっているものも一緒に解放されるので、身体も心も軽やかになるアーシングは、神社仏閣参拝される際、ちょっと思い出して頂けたら嬉しいです。
 緊急事態宣言も明け、日常が変わり始めてきました。私も早速、計画を立て、神社仏閣参拝を再開し、これからも楽しくご紹介したいです。
 最後になりましたが、読者の皆様にも、この場をつくってくださっている皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
この場を借りて御礼申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


トラベルライター 河越 理恵(かわごえ りえ)
 出版社勤務を経て独立。フリーランスとして活動した後、現在は「ひとり出版社アトリエ村ブック」代表。
幼い頃から家族と神社仏閣を巡り、その後趣味として大親友と日本全国の神社仏閣、パワースポット巡りを進行中。宮崎県出身。