連載記事「神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越理恵の旅行手記〜」第47回

 今回ご紹介するのは、仙台市青葉区にあります青葉神社です。ここは、仙台藩祖伊達政宗公を御祭神として創建された神社で、市街地の少しわかりにくい場所にあるので、車でナビを頼りに行くには、不安要素がありますが、最寄駅から徒歩でも行けるようなので、政宗公がお好きな方にはおススメの神社です。
私が参拝したのは東北の桜が咲き誇る季節。もともと緑が美しい神社だと思いますが、桜にも劣らない青葉も眩しく〝青葉神社〟というこの神社の名前にもぴったりです。境内は、ベンチもあり時間が止まったような穏やかな空気感に包まれています。

 徳川家康の日光東照宮は別格ですが、武田信玄をお祀りしている武田神社、上杉謙信をお祀りしている上杉神社と比べても、とてもコンパクトで若さあふれる印象です。この神社は、これは、勝手にわたしが受けた印象ですが、戦国武将としての血気盛んな、または、余生を楽しむ政宗というよりは、幼少期、病により右目を失明し、「梵天丸もかくありたい」と自分の運命を受け入れ生きると決めた若い時の政宗のイメージです。土地柄別の季節に参拝するとまた違う印象を受けるのかもしれませんが、青葉の眩しい季節はやはりおススメ。

 正解が見えない日々を送る中で、ふと戦国武将だったらこのパンデミックをどう捉え、どう治めるのかと妄想していたので、ご紹介がまだだった青葉神社を書いてみました。

青葉神社
宮城県仙台市青葉区青葉町七の一
■交通
JR仙山線北
仙山駅より徒歩五分