連載記事「神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越理恵の旅行手記〜」第44回



今回ご紹介するのは、さいたま市にあります、武蔵国一宮大宮氷川神社です。二〇〇〇年以上の歴史を持ち、埼玉屈指のパワースポットである大宮氷川神社へ初めて参拝したのは昨年の十二月。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)とその妻、稲田姫命(いなだひめのみこと・櫛名田比売の別名)、そしてお子である大己貴命(おおなむちのみこと・大国主の別名)なのですが、この三神が一緒に御鎮座されているというだけで、ご家族仲睦まじい雰囲気でとても氣のいい神社です。
広い敷地と元気のいい木々からは、その長い歴史に裏打ちされる安心感が読み取れますし、蜜を気にしつつ少し早い初詣と思しき参拝者も多く、地元の方に愛されていることもわかります。

 私を含め参拝者は、「今、世の中はどういう状態なのか」「一体この先どうなるのか」など、不安な思いを抱えていても、本殿の前ではマスク越しでもわかるくらい皆さん笑顔でリラックスされていたのが印象的でした。人々が祈りを捧げる本来の神社の在り方を見たようで心が暖かくなります。

 もちろん大宮氷川神社はオススメの神社ですが、現在も厳しい状況は続き、外出は控えるように、都府県を跨がないようにとアナウンスされています。しかし、家に閉じこもっていてはカラダの健康にも、心の健康にも良くありません。お散歩するにもいい季節になりましたので、まずは、状況を見て、お天気のいい日には、氏神様にでもご挨拶に行かれてみてはいかがでしょう。祈りを捧げ、美味しいものを食べて、後悔のないように、今という時間を大切に生きていきたいですね。



武蔵国一宮大宮氷川神社
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町一の四〇七
JR大宮駅から徒歩15分
さいたま新都心西ICから約15分

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