連載記事 [神社仏閣巡りの旅 〜トライベルライター河越理恵の旅行手記〜]第38回


今回ご紹介するのは、茨城県日立市にあります御岩(おいわ)神社です。ここは、宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙から地球を見た時光の柱が見えて、のちに調べてみたらここ御岩神社だったという逸話があり、近年パワースポットとして大変人気のある神社です。創建の時期は不明とのことですが、縄文晩期の祭祀遺跡の発掘や、御由緒にもあるように西暦七二三年、奈良時代に制作された日本最古の書の一つである「常陸國風土記(ひたちのくにふうどき)」に御岩神社の記載があることからも古くから信仰の聖地とされてきたことがわかります。

御祭神は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)大国主命(おおくにぬしのみこと)イザナギノミコト、イザナミノミコト、その他二十二柱とかなり多めです。境内はモリモリした木々に囲まれ、真夏でも日陰がたくさんで、そこに癒しの風も吹きオアシスのような場所ですが、本殿奥から進む御岩山の入り口は、ピリッと背筋が伸びるような神聖さがあります。気になる光の柱はこの本殿の奥にある御岩山頂上にある岩が放つ光だったと言われているのですが、その岩までの山登りが結構過酷で、「せっかく来たからちょっと登ってゆこうか」という軽い気持ちでは登れないような木の根が張り巡っている急な山道です。宇宙からでも見える光の柱は、他に類のない逸話ですので、興味なる方は是非。

私たちの人生で間違いなく今日が一番若い日です。今生きているこの瞬間を大切に、本当に実現したいことは先延ばしせずチャレンジしたいですね。文・河越 理恵


御岩(おいわ)神社
茨城県日立市入四間町七五二
交通:日立駅からタクシーで約20分
バス・日立駅から約35分
(中央口一番乗りば茨城交通60東河内方面)
車・日立中央インター下車で約10分