【江戸川区】小岩菖蒲園の「ハナショウブ」が今週末には満開の見込み。

小岩菖蒲園の「ハナショウブ」がまもなく満開
熱中症にも気を配りながら、鑑賞の際は密にならないようお願いします。


令和元年6月9日(火)午前12時00分頃撮影


先月上旬に一番花を確認した小岩菖蒲園(北小岩4地先)では9日、紫や白など100種・約5万本のハナショウブがいっせいに花開き、マスク姿の来園者の目を楽しませていました。今週末には満開を迎え、見頃は今月下旬までの見込み。
ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草で、大別すると江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に分類される古典園芸植物。花の色や絞り、覆輪などの違いからその品種は約5千種類にものぼり、葉がショウブに似ていることから「ハナショウブ」の名がついたといわれています。
「小岩菖蒲園」は、京成江戸川駅から徒歩5分の江戸川河川敷にあり、昭和57年(1982 年)に開園。総面積約1万9200㎡の敷地内に約4900㎡の菖蒲田を整備し、現在100種・ 5万本のハナショウブを植栽しています。回遊式の園内は、美しく咲き誇るハナショウブを様々な角度から鑑賞することができ、昭和63年(1988年)には利根川治水100年を記念した「利根川百景」にも選定。美しい花を観賞してもらおうと、最盛期を迎える3年から4年のサイクルに合わせて定期的に株分けするなど年間を通じて手入れを行っています。
5月9日(金)に開花を確認したのは、江戸系で早咲きの「清雅(せいが)」。藤色をした外花被が三英花のハナショウブで、背丈約50㎝、10cm ほどの花径です。その後、「棚田の藤桜」や「沿海州(えんかいしゅう)」などのつぼみが開く中、同園では一面に水をはって、満開を迎えられるよう準備を進めてきました。
6月9日現在同園のハナショウブは5分咲きで、開花状況は例年と同様。薄紅地に白いぼかしのある「天女の冠(てんにょのかんむり)」、紫地に白の細脈が入った「紅公子(べにこうし)」、 薄黄色の「愛知の輝き(あいちのかがやき)」などが咲いて色鮮やかな園内の様子に、マスク姿の来園者は足を止めて見入ってました。なお、区は、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、園内に「隣の人とは2メートルの間隔をあける」という張り紙を設けて注意を促しています。
娘と孫娘に連れられて来た女性は、「外出自粛で桜のお花見もできなかったところ、きれいに咲く姿を見ることができて気持ちが晴れた」と話しています。また、「今週末には満開を迎え、6月下旬まで楽しめそう」と話す区土木部水とみどりの課は、「感染防止のため、鑑賞の際は密にならないよう人との間隔をあけていただくことをお願いしています。ご自身の命を守ることが、他人の命を救うことにつながります。熱中症にも気を配りながら、手洗いの徹底やマスクの着用など、十分な対策を講じた上で、遊びにきてください」と呼びかけています。なお、新型コロナウイルス感染症の感染防止を図るため、例年6月に開催していた小岩菖蒲園まつりは中止となっています。


小岩菖蒲園(江戸川区北小岩4丁目先/江戸川河川敷)


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