【葛飾区】彼岸花の名所「宝蔵院」例年より早く彼岸花が見頃を迎える

彼岸花の名所「宝蔵院」例年より早く彼岸花が見頃を迎える



9月14日(木)現在、彼岸花の名所で知られている宝蔵院(奥戸8-5-19)で、彼岸花が見頃を迎えている。同院によると、毎年彼岸の少し前に見頃を迎えるが、今年は8月下旬から9月上旬に気温が低い日が続いたため、例年に比べて早く開花したという。


宝蔵院は約600年前の応永2年(1395年)に草創され、天文7年(1538年)国府台の合戦で兵火のため消失したが、慶長17年(1612年)に海運法印によって再興現在は彼岸花の名所として、区内はもちろん、区外から訪れる人も多い。撮影をした14日も近所の人や、区内の離れたところに住む人が彼岸花を撮影するためにカメラを持参し、同院を訪れていた。
彼岸花は死を連想させる花ということで、昔は近所からもイメージが良くないと言われることも多かったが、宝蔵院では自然を大事にしたいと彼岸花を刈り取らず育て続けていた。近年では花のイメージよりも彼岸花そのものの美しさを見てもらえるようになり、若い人から高齢の人まで彼岸花を見に来る。
毎年多くの人が写真を撮りに訪れ、撮った写真を同院に送ってくれるという。写真を撮る人の中には、花の蜜を吸いに来るアゲハチョウを彼岸花と一緒に写すために、カメラを片手に長時間アゲハチョウを待っていたり、朝早くに訪れて、雲の隙間から差し込む光と彼岸花を撮る人の姿も見られると住職は話す。



柏原慶純住職(かしわばら けいじゅん/昭和19年10月26日/72歳)
「宝蔵院は都心で緑を楽しめる憩いの場。多くの人に彼岸花を楽しんでもらい、自然や緑を感じ取ってもらいたい」

岡本一雄さん(おかもとかずお/昭和13年4月1日/79歳)
「宝蔵院には彼岸花を見に毎年来て、写真を撮っている。赤い花以外にも白い花も咲いていて、とてもきれいな場所。今も多くの人が来ているが、区外の人にももっと宝蔵院の彼岸花を知ってもらいたい」